本プログラムは、スイス・ジュネーブの歴史や治政、ならびに「新渡戸稲造 (1862-1933年)の足跡」などを背景にした、特徴的なかつ魅力的な内容となっています。プログラム内容は、以下のとおりです。

ジュネーブ大学

スイス・ジュネーブはヨーロッパのほぼ中心に位置し、現在では数多くの国連機関や各国の大使館、NGO/NPO、それに日本の企業などが在籍する、世界でも有数の国際都市です。

ジュネーブ大学はフランスの神学者JeanCalvin(ジャン・カルヴァン)によって1559年に創立されました。このカルヴァン派の宗教革命に端を発する455年以上の歴史を有する国際色豊かな大学で、スイスで2番目に大きい大学でもあります。ジュネーブ大学はその地の利を生かして、フランス語をベースにした国際的なプログラムを広く展開しています。またジュネーブ大学の所在地ジュネーブは、新渡戸稲造が国際連盟の事務次長として7年間勤務したゆかりの地でもあり、特に新渡戸カレッジ生にとっては聖地であると言っても過言ではありません。

プログラムの目的と形式

本プログラムの目的は、1)ジュネーブを中心としたヨーロッパ近代史、2)国際連盟の歴史と活動を理解して新渡戸稲造の足跡、3)現在の国連・国際機関の活動、4)複雑なグローバル化時代における若者の役割、5)持続可能な発展における健康と環境、6)現地大学院生などとの異文化交流などを通じた国際性・多様性の函養、7)国連機関への将来的な勧誘・投資などを理解・学習することです。

特に多文化・多宗教の環境で生活しているジュネーブ大学生との交流やディベートを介して、異文化・異教徒学生の異なる社会行動様式や思考方法、態度、行動などを経験し、相互の信頼・友情を培い、将来への糧となる人脈形成を行うことができることに加え、未来のグローバル人物に不可欠な文化・宗教の多様性などを実践的に学習します。

本プログラムは、講義やハンドアウト、プレゼンテーションなどをすべて通訳なしの英語で行われます。よって、単に実践的な英会話ではなく、特に保健・環境などに関するー般的な専門用語なども交えた講義などを実施します。さらに、現地の学生とともにディベートを行い、論理的な思考方法(論理学や論弁術などの基礎的な弁論術)についても教育を受ます。この形式は高度の語学力を必要としますが、より実践的にかつ論理的に語学力アップできるメッリトがあります。

プログラムの達成目標

プログラムの達成目標は、1)国際連盟が創設される(1880-1920年)までの日本と世界の激動な歴史背景の理解、2)国際連盟の活動と歴史の理解、3)当時の日本を代表する国際人「新渡戸稲造リの業績の理解と解釈(国際人の基本的な要素とは)、4)日本人としてのアイデンティティの確立(新渡戸稲造の足跡を通して)、5)国際連盟から現在の国際連合(UN)の創立の経緯と現在のUNの活動・役割の学習です。これらを介して、北大の教育研究に関わる基本理念である「フロンティア精神」、「国際性の函養」、「全人教育」および「実学の重視」を再確認するとともに、これからのグローバル化時代に相応しい人間像を醸成します。

グローパル時代に相応しい学生には、応用性とコミュニケーション能力、異文化理解、協調性、柔軟性、主体性、責任感、問題解決能力、チームワーク力などを兼ね揃えることが必要となります。本プログラムでは、1)コミュニケーション能力、2)異文化・異宗教理解、3)協調性、4)チームワーク力を通じて、国際性の函養に努めるとともに、学生の実践英語能力の向上を図ることを達成目標とします。

プログラムの強み

本プログラムの強みは特に、ILOやITU、WHO、WTOなどの国連専門機関(UN Specialized Agencies)を訪問し、かつそれぞれの専門機関のスタッフからその役割、活動、ならびに人材募集などについての特別講義を受講できることです。これらの方々と直接交流することによって、学生は世界的な課題をいろいろ分野・視点からグローパルに展望することの重要性を学ぶことができる。また、学生が国連機関を今後の就職のオプションの一つと捉える機会を提供するものです。

【参考】2019年夏季 プログラム スケジュール