帰国後に体調が悪い場合、渡航関連の感染症に罹患している可能性も考慮して、下記のとおり対応してください。
北大への報告
帰国時もしくは帰国後に体調不良を感じた場合は、引率教職員または国際交流課に報告して下さい。
検疫所への相談
帰国時に体調不良を感じた場合は、検疫所の健康相談室に相談して下さい。また、検疫所に立ち寄った場合は引率教職員または国際交流課まで報告して下さい。
医療機関での受診
海外渡航、特に発展途上国に渡航した後、少なくとも6か月の間は、渡航関連の感染症が生じる可能性があります。医療機関にかかる際には、必ず海外渡航したことを告げて下さい。
デング熱などによる症状は、ほぼ帰国後3週間以内にみられますが、マラリアなどの寄生虫による感染症や、一部の細菌による感染症の症状は、数週間から数か月あるいは数年たってから生じることもあります。主な症状は、下記のとおりです。
発熱
帰国した渡航者にみられる発熱の場合、重大な感染症に起因する可能性があります。特に、マラリアやデング熱の流行地域から帰国し発熱がみられる場合には、必ず医療機関を受診して下さい。マラリア、中でも熱帯熱マラリアは急速に症状が悪化することがあります。
下痢
帰国してからも下痢の症状がおさまらない場合には、ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)やアメーバ赤痢といった寄生虫による感染症も考えられます。放置すると内臓に重大な傷害が残る場合もありますので、原因をしっかりと調べてもらうことが重要です。
皮膚の異常
皮膚の異常も渡航後によくみられる症状です。発熱も同時にみられる場合、何らかの感染症をともなっていることが多く、速やかに医療機関を受診する必要があります。
帰国後の体調不良には、思わぬ感染症が潜んでいる可能性があります。早めに医療機関を受診して下さい。医療機関の受診にあたっては、症状に加えて次の情報を整理しておくことが重要です。
○渡航先 ○渡航期間 ○渡航の目的 ○渡航中の行動 ○宿泊先の状況(虫除け対策ができていたか) ○渡航前の予防接種