参加学生名

徳永透子さん(2016年 本学工学院博士後期課程修了)

現在の勤務先

北海道大学大学院工学研究院 材料科学部門

連携大学名

AGH科学技術大学(ポーランド)

論文テーマ

Development and Characterization of Al-coated Mg Alloy

プログラムに参加した理由

私は修士課程在籍時に金属の塑性加工に関する実験研究を行っていましたが、博士後期課程では有限要素法を用いたシミュレーション研究を行いたいと考えていました。私の所属する研究室では有限要素法を用いる研究者がいなかったため、有限要素法を含む様々なシミュレーション研究を行うポーランドのAGH科学技術大学での研究を考えました。博士課程を中断することなく自分のやりたい方向に研究を進めることができると考え、ダブル・ディグリー・プログラムへの参加を決意しました。

研究を通して得られた成果

正規学生として相手大学に所属するため、お客様としてではなく、現地学生と同じ密な指導を受けることができました。現地の学生と同じ部屋に机が与えられ、頻度高く教授とのディスカッションの機会が設けられたため、スムーズに研究をスタートすることができ、その研究分野での考え方をしっかりと学ぶことができました。また、英語で研究指導を受けるため、英語を用いた研究遂行能力が向上しました。

滞在を通して得られた経験

学生寮で生活していたので、ルームメイトや他の寮生との交流を楽しむことができました。大学では同じ研究を行っている人としか交流がありませんでしたが、寮には社会人や全く違う分野を研究している学生など様々な国籍の人が集まっていたため、考え方や現地での過ごし方の違いに驚かされることもしばしばありました。こういった寮生活の中で、協調性を養うことができたと思います。

後輩へのメッセージ

ダブル・ディグリー・プログラムへの参加は現地学生と同じ研究指導を受けられる、そうそうない良い機会だと思います。ただ、正規学生と言っても、プログラム期間を満足のいくものにできるかどうかは、個々人のやる気と積極性によると思います。参加するとなった場合は、ぜひ、プログラムの最初から最後まで、初心を忘れずに楽しんでほしいと思います。